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歌舞伎座の怪人

歌舞伎座の怪人

中村 獅童

中村獅童って、こんな人だったの?「親のないのは首のないのと同じこと」歌舞伎界のゴッドマザーといわれた祖母(三世時蔵夫人)小川ひなにこう言われ、役者の道を諦めるよう諭された十代の頃。「ぼくには歌舞伎の血筋はあるけれど、後ろだてはありません」といいながら、それでも歌舞伎への夢を諦められない獅童が、舞台や撮影の合間に思いの丈を綴った、自伝的エッセイ。硬派なイメージの底に隠された、素直で小さな「獅子の童」の姿に驚かされます。[獅童を支える豪華な顔ぶれ]装画:あべ弘士(「あらしのよるに」絵本作家)による描き下ろし「絵で楽しむ歌舞伎座案内」口絵写真:篠山紀信「假名手本忠臣蔵 斧定九郎」「封印切 亀屋忠兵衛」特別インタビュー「萬屋の血」:関容子(歌舞伎評論家)著者秘蔵フォトも満載!(内容)進学した日大の芸術学部演劇コースでは「歌舞伎鑑賞」が授業の中にあり、学割チケットを求め、はるか二階の後方の客席から舞台を見つめました。しかし匂いも熱もあまりに遠く、しまいには焦れったくなり、「ああ、ぼくはここにいてはいけない」。 おとなしく座っていてはダメだ、いま自分が感じていることを舞台上で役をとおして語り、舞い、人々を感動の海に誘わねば――と、生意気にもそのとき、真剣に考えました。 そのとき、ぼくは二十一歳でした。 (第一章より)

定価1760円(税込)

ISBN9784062152365

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