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「家族」と「幸福」の戦後史

「家族」と「幸福」の戦後史

三浦 展

家庭内でそれぞれ孤立する夫・妻・子供たち。アメリカ的豊かさの象徴であるはずの「郊外」生活が、戦後日本にもたらしたものは何か。大量生産された家族──家族や郊外というものは、高度経済成長期の日本においていわば意図的につくりだされてきた一種の「装置」である。その家族は自然なものでもないし、伝統的なものでもない。少なくとも、今われわれが普通に思い描く家族は、戦後の高度経済成長期につくられた、きわめて特殊なものである。……家族は人々の欲望を充足させるだけでなく、同時に欲望を喚起する装置になった。すなわち、家族は大量生産されたのだ。団地や家電や自動車が大量生産されただけでなく、家族そのものが大量生産されたのだ。戦後の核家族とは大量生産された家族なのだ。そして家族はマスメディアを通して大量に広告され、大衆によって大量に消費されたのである。──本書より

定価760円(税別)

ISBN9784061494824

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