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日本の<地霊>

日本の<地霊>

鈴木 博之

東京、大阪、神戸、広島──都市の伝説を掘り起こし、日本近代を捉え直す新しい試み。国会議事堂は“伊藤博文の墓”だった!?国会議事堂のピラミッド屋根──国会議事堂の屋根のかたちは、どう考えても不思議である。ふつうあのような左右対称でクラシックな建物は、中心にドームを戴く。アメリカの国会議事堂がそうであるし、ロンドンのナショナル・ギャラリー、ローマのサン・ピエトロ大聖堂など、そうした例は枚挙にいとまがない。……しかるにわが国会議事堂の屋根は、段々になったというか、階段状のピラミッドというか、じつにユニークな形態である。もともとわが国には、公共建築は左右対称に建物の構成をまとめ、その中央に塔を上げるという伝統がある。明治以来の官庁の建築、官立学校の本館(たとえば東大の安田講堂)などを思い浮かべれば、それは即座に納得されるだろう。……もっとも、左右対称式の建築は大正時代にはいると段々古くさくなってくる。大正には対称は流行らない。……しかしなぜ、遅れてきた左右対称式が国会議事堂の意匠を支配しているのか。──本書より

定価680円(税別)

ISBN9784061494817

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