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敬語はこわくない

敬語はこわくない

井上 史雄

「お求めやすい」「お気をつけて」「させていただきます」。誤用・慣用の変化を豊富な用例で説く新・敬語入門。「~せていただく」の拡大――昔「本日休診」という映画があった。病院の玄関に下げる札はこれでいい。しかし商店の貼り札などで「本日休業」ではそっけない、というので、「本日休業します」と書くこともある。これをさらに、「休業させていただきます」のように書くことが関西から東京に広がったのは1950年代らしい。最初は抵抗があったようだが、「勝手に休みやがって」ととらえがちな人には、つつましやかに許可を求める風の表現は、徐々に受け入れられた。この用法を広げると、「午後1時から営業させていただきます」が登場することになる。休むのと違って営業することについては、別に利用者が困るわけではないし、許可するわけでもないので、やや抵抗があった。しかしもう広がってしまって、今とやかく言う人はいないだろう。――本書より

定価660円(税別)

ISBN9784061494503

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