刊行書籍情報
平成・新語×流行語小辞典
ことばには流行りすたりがあるから面白い。いつ、誰が、どうして使ったのか。平成の世相を丸ごとパッケージ!平成4年●裏のことばが表に出る時代──新語流行語大賞の新語部門の金賞は「ほめ殺し」だった。造語者は「サンデー毎日」の小林泰一郎記者である。……同記者によると最初は「ほめ倒し」だったが、この在来語ではまともすぎる。「倒し」に代えて「殺し」を持ってきた。これが効いた。「ほめる」と「殺す」の、相反することばを結び付けて組み合わせた効果が出た。流行語造りの名手、大宅壮一は、この手法を「観念の異常連合」とか「異質の連合」とか呼んでいた。──<本書より>
定価720円(税別)
ISBN9784061494497