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哲学の最前線

哲学の最前線

冨田 恭彦

たとえば相手を理解するとはどのようなことだろう?クワイン、デイビッドソン、サール、ローティら、現代最高の哲学者たちの主要な議論がみるみるわかるガイドブック。根本的翻訳──生島は、コーヒーを少し飲んでから、話を始めた。「クワイン先生のこと、ご存じでしょう?」「ああ、もちろん。生島君は彼のところに足しげく通ってるんじゃなかった?」「ええ、足しげくというほどじゃないですけど、ときどき研究室におじゃましています」W・V・クワイン、1908年生れ。ハーバードで長く教鞭を執ったあと、名誉教授として、今も、哲学科のあるエマソン・ホールの2階に研究室を持っている。「朝倉さんの問題にアプローチするには、いろんなやり方が可能ですけど、クワイン先生の考えから入っていくのが、もしかしたらいいかもしれませんね。クワイン先生は多彩な活動をされた方ですが、今私の念頭にあるのは、根本的翻訳に関する彼の考えです」「ああ、そう言えば、君の論文の中にも確かそのことが出ていたね。でも、どんな話だったかな」「そうですね。それじゃ、そのあたりから始めましょうか」──本書より

定価700円(税別)

ISBN9784061494060

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