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刊行書籍情報

知性はどこに生まれるか

知性はどこに生まれるか

佐々木 正人

水や土や光について、脳ではなく手や足や皮膚が持つ知性とは何だろう。考える身体が知る「環境」の意味とは? 新しい認知理論の目で人間を考える。身のまわりに意味を発見する――ぼくらを取り囲むところには行為が利用できることが無限に存在している。これら環境にあって行為が利用していることを「行為だけが発見することのできる意味」と呼ぶことにしよう。おそらくぼくらの行為がこの環境の中でしていることは、環境にあってぼくらを取り囲んでいる多様な意味を柔軟に探し当てることなのである。辞書に載っていない、名前のついていない、行為だけが知っている意味がある。19世紀にこの世界で起こる「変わり続けているありのままのこと」にだけ興味があったダーヴィンという男は、ミミズの行為にもありのままを見た。彼はそのことがぼくらが「知能」とよんでいることに近いことに気づいたが、特別な名前をつけたわけではない。しかし、観察のあげく、どうやらだれも気づかなかった行為の本当のことを少しは知った。――本書より

定価680円(税別)

ISBN9784061493353

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