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禁酒法=「酒のない社会」の実験

禁酒法=「酒のない社会」の実験

岡本 勝

「高貴な理想」とは裏腹に、もぐり酒場の隆盛、密輸・密造業者の暗躍をもたらした禁酒法とは。華やかな「ジャズ・エイジ」を背景に問う。家での密造――調合することすら面倒と考える人には、ワインに変化する葡萄汁があった。カリフォルニア州の葡萄栽培農家の中には、各地へ葡萄をそのまま「フルーツ」としてではなく、葡萄汁やそれを濃縮したものにして送り出す者がいた。ニューヨークでは、それをさらに固形石鹸のように固めたものまでが販売された。農務省がテストした結果、上手に発酵させて寝かしておくと、葡萄汁は60日間ほどで、12パーセント程度のワインに変化することがわかった。農務省の警告を逆手に取った業者は、アルコール飲料へ変化するから注意するようにという「警告文」を、商品につけて売り上げを伸ばすことができた。――本書より

定価631円(税別)

ISBN9784061492844

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