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刊行書籍情報

修道院

修道院

朝倉 文市

神を想い、清貧に徹し、労働を重んじる――中世社会に影響を与えた修道院の活動の理念を軸に、その起源と展開を辿る。回廊にて――回廊こそは、修道士たちの日常生活の場であり、家にたとえていえば、さしずめ居間というべきであろうか。中庭には、決まって泉水があり、修道士たちは、手を洗い、顔を洗い、口を漱ぎ、足まで洗ったであろう。回廊はまた、いろいろの機能を持つ。まずは、歩きながら聖書を読む。つまり、歩道であると同時に、読書の場でもある。そして、黙想や瞑想の場でもあった。また写本をする写字生の仕事場でもある。また、時と場合によっては、談話室に早がわりすることもある。あるいは、聖歌の練習の場にもなる。(略)回廊は、その四辺から楽園の四つの川(ピション・ギホン・チグリス・ユーフラテス)、四人の福音史家(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)、四つの枢要徳(賢明・正義・剛毅・節制)を思い起こさせ、神の国はこんな場所ではないかと想像されていたらしい。――本書より

定価680円(税別)

ISBN9784061492516

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