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折口信夫を読み直す

折口信夫を読み直す

諏訪 春雄

民俗学・芸能史・国文学に独自の学説を立てた折口信夫。鋭い直観から生まれたその理論の魅力と欠陥は?まれびと・依代・他界などの名彙をほぐしつつ折口学の体系を検証する。永久運動型の理論形式──まれびとの論とのかかわりのなかに形成されていった理論は、文学や芸能の発生の問題だけではない。主なものにかぎっても、常世からおとずれる神のよりつく場所から依代の論が生まれ、神が老人の姿をしていることから「翁」の誕生にたいするかれの考えがととのえられる。神の原郷である常世の論がふかめられて「妣が国」の華麗な幻想がつくりあげられている。また、神のあの世からのおとずれの旅が道行となり、原郷でおかしたあやまちのために人間界をさすらう神の辛酸の旅の記憶が、貴種流離譚という物語のパラダイムに結晶させられている。──本書より

定価631円(税別)

ISBN9784061492301

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