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刊行書籍情報

恐竜ルネサンス

恐竜ルネサンス

フィリップ・カリ-
小畠 郁生

北極を中心に恐竜は「渡り」をしていた。温かい血や羽毛をもち、子供の世話をし、敏捷に動き集団で狩りをする新しい恐竜像を、世界的権威が日本人読者に向けて書き下ろす。渡りをする恐竜たち──極地の恐竜化石は、カナダのユーコンと北西地方や、シベリアでも発見されてきた。……極地域は中生代には、今日よりもずっと暖かかったけれども、冬のあいだはなお暗かった。このため植物は休眠中となって、大きな植物食恐竜が食べるに充分な食物はなかったであろう。……ハドロサウルス類、角竜類、ティラノサウルス類は、食物が冬中もっとたくさんあった低緯度の土地へと移動した。……ハドロサウルス類は、北極の夏で豊富な食物源を利用するために、春になると群れを作って北進した。その地で彼らは秋が来るまで分散したであろう。秋には、近づいてくる完全な暗やみの時期が、たいていの植物に冬の休眠状態に入ることをうながした。そこでハドロサウルス類は、再び集まって群れをなし、冬中食物を得ることができる地域へと南下したのだろう。長い移動は1年のうち4ヵ月を占めたかもしれないが、ハドロサウルス類は長い脚をもち効率的に歩いたので、十分可能であった。──本書より

定価825円(税別)

ISBN9784061492059

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