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情報操作のトリック その歴史と方法

情報操作のトリック その歴史と方法

川上 和久

ナポレオン、ヒットラーによる情報操作から、投書や広告を利用した最新の情報操作まで、具体的な事例を通して、事実と異なる「事実」がいかにつくられていくのかを見る。洗脳とサブリミナル――自由がなく、自分でコントロールできない状態が続くと、まず自分が結果をコントロールできないという認知を、何事につてもするようになる。それによって、反応開始が遅延したり、消極性が支配的になってくる。そこから、さまざまな感情障害が生ずる。( 中略) 抑鬱気分、無力感が常に襲い、自尊心の低下が見られるようになる。自尊心が低いと、自分のアイデンティティを保つための構えもないので、やはり説得を受けやすくなる。このような状況下で説得されると、その情報が自分自身の態度の体系の中に容易に組み込まれ、しかもそれが持続することになる。共産主義の信奉者となった元捕虜のパイロットに対し、通常の状況下で自由主義の態度に戻そうとしても、異なった態度の体系を内面化しているために、非常な困難を伴うことになるのである。――本書より

定価720円(税別)

ISBN9784061492011

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