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ユ-ゴ粉争―「多民族・モザイク国家」の悲劇

ユ-ゴ粉争―「多民族・モザイク国家」の悲劇

千田 善
杉浦 康平
佐藤 篤司
浅沼 テイジ

「民族浄化」という狂気のもと、蓄積された民族主義と武器が、かつての隣人を殺戮していく。わずか73年で崩壊。戦争状態となった“自主管理・非同盟”の国家・旧ユーゴ。悲劇の歴史的背景を辿る。計画的、組織的かつ大規模――わたしが聞いた難民たちの証言をまとめると、セルビア側の「民族浄化」作戦はボスニア戦争開始直後の92年5月から7月までの約3ヵ月間に集中しておこなわれた。犠牲者の大半はこの時期に村を追われたり、命を落とした。支配地を拡大するために住民を大量虐殺し、家々を焼き払う。殺し方も、ナイフで喉をかき切るなどの残忍な方法が意図的にとられる。わざと一部を生きたまま逃がすのは、「セルビア人の蛮行」を周囲の村々に伝えさせるためだ。セルビア人を恐れて自分から逃げてもらえば、殺すよりも手間はかからない。集落ごと「無傷」で手に入れることができる。殺さない場合でも、男は家畜小屋などを改造した「強制収容所」に閉じ込める。女には性的暴行を加え、あるいは殺しあるいは妊娠したことを確認してから釈放する。――本書・

定価700円(税別)

ISBN9784061491687

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