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老荘を読む

老荘を読む

蜂屋 邦夫

「知る者は言わず、言う者は知らず」「朝三暮四」など、多彩な箴言(しんげん)と寓話にいろどられ、二千数百年を生きる「老子」と「荘子」。その深くはるかな知恵は、無心に遊ぶ赤子の姿、天空高くはばたく巨鳥の眼を借りて、欲望と競争に憑かれた人間を嘲い窮まることのない世界に自在に遊ぶ。老子の「道」と荘子の「道」――大胆かつ奇怪な表現によって、荘子は、世俗世界に生きるわれわれの常識を揶揄し嘲笑し、そして完膚(かんぷ)なきまで叩きのめしてしまうのである。こう見てくると、老子の「道」の思想が宇宙生成論を含み、「道」は天地自然の根底に存している実在のおもむきがあるのにたいして、荘子の「道」は天地自然の変化そのもの、時々刻々にはたらいている活動そのもの、という感じがある。それだからこそ、老子が始源としての「道」に「復帰」することを説くのに、荘子は「天地の一気に遊」び、変化そのものに同化して生きることを説くのである。――本書より

定価700円(税別)

ISBN9784061488465

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