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刊行書籍情報

小説―いかに読み、いかに書くか

小説―いかに読み、いかに書くか

後藤 明生
杉浦 康平
鈴木 一誌

人は、さまざまな体験や感動をもっている。それを小説にまとめあげられたら、どんなにうれしいことだろう。小説を読むのも、そこに共感する自己の投影をみるからであり、同時に、書く方法がわかれば、小説にしてみたいと、だれしも思う。本書は、日本の名作をとりあげ、読むことを通して、心理描写、文章表現のコツをつかみ、小説の発想を汲みあげる。小説を書くために──小説は最終的には、あくまでも個人的なものだ。実際、才能や個性は一般化できない。たとえばドストエフスキーの才能、個性は普遍化できない。しかし、ここにそのドストエフスキーの次のような言葉がある。「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出てきた」つまり文学修業において、西欧先進国の文学に読みふけった彼が、いざ自分で小説を書こうとしたときには、やはりゴーゴリから、出発せざるを得なかったのである。自分たちの先輩によって書かれた作品の方法を、読みとると同時に、それを、いかに自分流に「変形」「発展」させるか、そこに、ドストエフスキーの小説家としての正統な文学的戦いがあった。──本文より

定価660円(税別)

ISBN9784061456846

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