作家
阿井 渉介
SHOSUKE AI

1941年、中国北京生まれ。早稲田大学卒業。

『ウルトラマンタロウ』他のウルトラシリーズや、「特捜最前線』『七人の刑事』など多数のテレビドラマ脚本を執筆。1980年小説現代新人賞受賞。以後多くの長編推理小説や海洋冒険小説を刊行。主な作品に『列車消失』『荒南風』『魂丸』『大江戸ひっくり返史』『うなぎ丸の航海』などがある。

「地元焼津の友人漁師たちから『俺たちより漁師らしい』と感嘆される男は、机の前で仕事をすることを好まず、締め切りがなければすぐに海へ山へ繰り出す。その狩猟民の心が高じて、2001年、ついに大海原に繰り出す。
ウナギの産卵地特定のために、太平洋をマリアナ諸島沖まで航海に出る東京大学大気海洋研究所の研究船・白鳳丸に無理やり乗り込んだのだ。世界を驚愕させた、人類史上まだ誰も見たことがなかった『ウナギの卵」発見の現場にも居合わせたのだが、何より凄まじいのは、その後、この研究チームの青山潤氏(現東京大学教授)とチームを組み、約70年ぶりに新種のウナギを発見してしまったことだ。2009年、フィリピンの人里離れた山岳地帯の清流で発見されたのだが、このとき、阿井さん67歳。若い研究者がギブアップしたほどの厳しい熱帯のジャングルを踏破しての偉業だった」(2018.3.9の記事より)