さて、これをまとめてマスクのフィルター写真とともに机の上に置いて撮影しました。

マスクの写真は大阪大学ナノテクノロジー設備教協拠点HPに掲載されたものを比率を他のものと同じくしてプリントアウト。左から花粉サイズのバランスディスク、花粉のアレルゲンたんぱく質をあらわしたブレスケア、新型コロナウイルスをあらわした葛根湯、唾をあらわした野球ボール 撮影/花房麗子 

左から花粉、花粉のアレルゲンたんぱく質、新型コロナウイルス、飛沫、です。
新型コロナウイルス……わかりますか?
 
寄って撮影しました。ブレスケアの隣の茶色い点が葛根湯顆粒(=新型コロナウイルス)です。黒い空間部分に置くとわからないので、フィルター繊維部分の上に置いてあります。

ブレスケアの右横にあるぽつんとした点、それが新型コロナウイルスのサイズ(マスク拡大図は大阪大学ナノテクノロジー研究所供用拠点HPより) 撮影/花房麗子

こうやって比較してみると、いかにウイルスが小さいかわかります。マスクで飛沫は止まりそうですが、ウイルスはちょっと無理なんじゃないかなぁ……。

「飛沫感染」と「空気感染」の違い

ちなみに岸田先生が「苦しくてずっとはしていられない」とお話ししていた医療用マスク、新型コロナ肺炎ですっかり名前を売った「N95マスク」とは、「0.3ミクロンの粒子を95%除去する」と謳っている製品です。このマスクは一般用マスクよりもかなり細かい繊維を使っていますが、それでも完全密閉しているわけではありません(そんなことしたら息ができません)。

「つまりマスクは、大きな飛沫は制御できる(=だから咳をしたり鼻水が出るような人がすれば、周囲には有効)、直接口を触らない効果はある、という程度なんです。ウイルスを完全に防御することはできません」(岸田先生)

飛び出たウイルス(入りの飛沫)が感染力を持っている時間はどれぐらいでしょうか? 新型コロナでは完全に判明していないので、インフルエンザウイルスなどを参考にしました。平均で2時間~8時間だそうです。

ここでぜひお伝えしておきたいのが「飛沫感染」と「空気感染」についての違い
感染者の体内からウイルスが出るときは「飛沫(水分)」に包まれて飛び出します。

イメージとしてはこんな感じ?

ぎっしり入ってる葛根湯顆粒(ウイルス)は軟式ボール(水分)に守られてるわけです。ボールがペタっとくっついて、徐々に水分が飛んで小さくなっていくわけですね。
このとき飛沫に含まれたウイルスを医療用語で「飛沫核」といいます。飛沫感染するウイルスの場合、飛び出た飛沫の水分が蒸発してしまうと、飛沫核(ウイルス)は病原性(感染力)もなくなります