# 定年

こんなに恐ろしい定年ビンボー…退職金はあっという間になくなる 

【実例集】離婚は最悪の選択
週刊現代 プロフィール

第2部 あなたは大丈夫!?
老いてからのビンボーはこんなにみじめです実例

すぐにダマされる人びと

「ある人の実例ですが、1800万円くらいの退職金をもらった直後に、760万円する高級外車を購入し、『貯金が大幅に減ったじゃない、生きるためのおカネなんだから勝手なことしないで!』と奥さんを大激怒させたケースがありました。長年、少ない小遣いでやりくりしてきた旦那さんにしてみれば、せめて退職金くらいは自由に使いたかったんでしょう」

家計再生コンサルタントの横山光昭氏が語るように、退職金が入ると気が大きくなり、自分へのご褒美として豪華な旅行をしたり、念願の高級車に乗り換えたりする気持ちは理解できなくもない。

だが、「これくらいの贅沢はいいだろう」という考えが、定年後の生活を一変させてしまうのも事実。

ここでは、専門家が実際に相談を受けた実例を中心に、定年ビンボーの「傾向」と「対策」を考えていこう。

前出の横山氏は、自分の親の金使いに関する相談を頻繁に受けるという。

「ここ数年、『親父のおカネの使い方を見てもらいたいんだけど』という相談が増えています。出費が年金をこえるために、息子さんに『ちょっと旅行費用を出してくれないかね』とカネを無心に来るんですよ」

 

自分の招いたビンボーとはいえ、わが子におカネの使い方を心配されるばかりではなく、おカネを借りに行くとはみじめである。

もちろん、仕事から解放され、ゆっくりと旅行に出かけたい人は多い。定年直後、退職金の使い道としてよくあるのが、世界一周豪華クルーズなどである。

だが、多額の出費の末の夫婦水入らずの楽しみにも、落とし穴が待つ。

「退職時まで、長い時間を一緒に過ごしたことのない夫婦が長期間の船旅に出た場合、困るのが夫婦喧嘩です。お互い逃げ場がなくなり、戻ってくる頃には夫婦関係が修復不可能なほどに悪化してしまうケースもあります」(ファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏)

セカンドライフの船出を祝うはずの旅が、離婚の引き金となりかねないのである。実際、定年離婚を切り出すのはほとんどが女性であり、中には定年後の離婚に備えて、3000万円のへそくりを貯めた女性もいたという。想い出づくりの旅行は、格好の離婚の理由づくりになりかねない。