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こんなに恐ろしい定年ビンボー…退職金はあっという間になくなる 

【実例集】離婚は最悪の選択
週刊現代 プロフィール

通院費がバカにならない

■娘にカネを費やし、デパ地下で試食品を食べる毎日(70歳・元運輸会社)

定年時の貯蓄額は約3000万円あったのに、現在ほとんどないのは娘にカネをかけすぎたからです。演劇に熱中する長女には、東京での家賃10万円と生活費を出しました。大学卒業後も定職につかず、『東京で就職活動がしたい』という次女には、交通費や宿泊費を出し続けました。

なのに娘たちは『今月も5万しか稼げなかったから助けて』と、いまだに小遣いをせびります。60歳過ぎてはじめてパートに出た妻は、『この年で働くなんて』とグチってばかりで、料理に手をかけてくれません。情けない話なのですが、デパ地下の試食品めぐりをしています。店内を何周も回り、いろんなものを食べて家に帰るんです。これならおカネを節約し、有り余る時間もつぶせますから。

■夢の田舎暮らしだったが、通院費と獣害でアウト(62歳・元食品加工会社)

定年後の夢だった田舎暮らしを実践するため、退職金2100万円から1500万円を使って、房総半島のとある町に一戸建て付き320坪の土地を購入しました。年金は月23万円ほどあり、57歳の妻とふたりで暮らすには、何の不自由もないと思ったのが大間違いでした。

私たちが移り住んだ地域は集落の身内意識が強く、我々新参者は相手にしてもらえないどころか無視までされてしまいます。おかげで妻は移住3ヵ月で鬱病を発症し、治療費と通院に使う車のガソリン代が月7万円もかかりました。田舎なので、近所に病院がないんですよ。

完全自給を目指していた家庭菜園でしたが、耕耘機や草刈り機などに20万以上費やしたのに、収穫間際の野菜がタヌキやハクビシンに食べられてしまい、さすがに意気消沈しました。

大学生の娘の留学費用もあり、家計は苦しくなる一方。夫婦の楽しみは図書館で本を読むことくらいです。

 

■退職金で買った新居で、「草むしりのプロ」を自称(64歳・元損保会社)

60歳で定年を迎えたとき、法人部門の部長を務めていました。継続雇用制度で会社にとどまったものの、書類のチェックなど若いOLのような仕事にとても耐えられず、たった2年でやめました。退職金約3000万円のほとんどをつぎこみ、田舎に新居を購入し、あとは年金で生活費をやりくりしています。