「70%の確率で発生」って、どういうこと? で、南海トラフ大地震(M9.1)は来るの?来ないの? ——本当に来たら、日本は終わりでしょ

週刊現代 プロフィール

「ある地域で、過去数百年間、数千年間に地震が起きた回数を調べて、年数で割ってやると、平均的に見て地震が来る間隔が分かる。たとえば、ある地域で1200年間の歴史的な記録が残っていて、そこに6回の地震の記述があるとすると、1200÷6=200で、200年に1回地震が起こるのだろうと考える。

 すると、その地域で最後に地震が起こったときから経った年数に応じて、次の地震が来る確率が計算できる。地震の間隔が200年なら、前の地震から100年の間に次の地震が来る確率は50%となるわけです」

毎日、確率は上がっていく

 過去の実績から将来の可能性を類推するという意味では、これは野球選手の打率にも似た指標だ。たとえば今季のイチローの打率は5月30日現在で・251(25・1%)だが、先述の南海トラフ大地震が今後10年以内に起こる確率は約20%。大地震が起こる確率はイチローがヒットを打つ確率に近いと言えば、かなり起こる可能性が高いものだと実感できるだろう。

 あるいは「あなたががんになる確率は70%です」と言われたら、たいていの人は自分はがんになるのだと考えるだろう。ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーは遺伝性の乳がんになる確率が87%と言われて乳房を切除したが、今後ガンの発症率50%とされた卵巣も摘出する予定だ。

 立命館大学歴史都市防災研究所教授の高橋学氏はこう解説する。

「地震の発生確率はあくまでもひとつの目安です。たとえば、歴史に残っていない、私たちが知らない地震がひとつでもあれば、数字はすぐ変わってしまう。

 ただ、いずれにしても、ひとつ確かなことがあります。それは、今日地震が起こらなければ、明日地震が起こる可能性は、今日より高くなるということです」

 地震が明日起こるかどうかは分からない。

 だが、次の地震が起こるまでの時間は、刻一刻と短くなっている。今日より明日、明日より明後日と、次なる大地震がやってくる可能性はどんどん高くなっていく。