バリアフリーで旨い店見つけます!
神田の蕎麦の名店

『チームめんくい』の一員として、わたくしライターの山岸朋央が、バリアフリーで旨い店の情報収集&調査を始めて、はや4ヵ月。旧知の車椅子の友人から、「車椅子利用者の来店も多い老舗そば屋が神田にあるよ」との情報が飛び込んできました。

鈴木「もしかして『かんだやぶそば』では? そういえば、以前取材した際に車椅子の人を見かけましたよ」

 さっそく、神田で調査開始です。

トイレが充実した秋葉原の駅を利用

 神田淡路町の一角に立つ名店「かんだやぶそば」。板塀に囲まれた料亭を思わせる店構えは、優雅です。あっ、前庭へと続く玄関口前に4cmほどの段差発見! 側溝の蓋が生み出す段差です。この程度なら自力で乗り越えられる車椅子利用者も少なくありませんが、入店を拒むバリアと感じる人がいるのも事実。

鈴木「前庭から出入口、店内とほとんど段差がないのに、玄関前を放置しているのは残念ですね」

 広々とした店内のテーブル席は、左右で大まかに区切られていて、その間に10cm以上の段差がありました。出入口からそのまま移動できる右半分には、18卓の二人用テーブル席がゆったりと配置。高さ62cmとやや低めながら、車椅子に乗ったままでの利用が可能で、これなら問題なく楽しめます。

鈴木「明治13年創業の老舗のこだわりが凝縮された『せいろうそば』(700円)は美味の一言。清涼感たっぷりの青みがかったそばは喉ごしも良く、二枚はぺろりといけそうです」

 久しぶりの老舗の味に大満足の鈴木さんですが、最後のトイレチェックでは曇り顔。男女別に洋式トイレはあるものの、その狭さは車椅子利用者が使用を諦めてしまうほど。

鈴木「このトイレで車椅子利用者の来店が多いとは、不思議でなりません」

 この謎を解く鍵を、我が友人がずばり教えてくれました。

「店に利用可能なトイレがなくても、近くにあったはずですよ」

 周辺を調査してみたところ、店から徒歩1分ほどの『昌平橋公衆トイレ』に〝だれでもトイレ〟(注)がありました。さらに、店から徒歩5分の距離にある秋葉原駅は、「バリアフリー達成度が高い」との評判が高いスポットだったのです。車椅子対応トイレがJR・2、東京メトロ・1、つくばエクスプレス・1と充実。さらに、駅ビルや隣接する商業施設などにも多数の多目的トイレが設置されているのを確認しました。

注)高齢者、車椅子利用者など、できるだけ多くの人が利用できるように設計されたトイレのこと

鈴木「店内に車椅子トイレ等があることが一番ですが、今後は街全体がバリアフリーともいえる秋葉原のような地域を探すのもアリかもしれませんね」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら