ウクライナ侵略戦争が長引くウラで、米バイデン政権が狙っている「真の目的」

停戦・中立化は難しそうだ

終わりが見えないウクライナ情勢

ロシアのウクライナ侵略戦争は、長期化の様相が強まっている。3月には一時、停戦の可能性を探る交渉も開かれたが、痛ましい「ブチャの虐殺」が明らかになってからは、停戦への気運は完全に吹き飛んでしまったかのようだ。停戦はなぜ、難しいのか。

北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は6月19日に発行されたドイツ紙とのインタビューで、戦争の終結時期について「誰にも分からない。我々は、それが何年も続くかもしれない、という事実に備えなければならない」と語った。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長[Photo by gettyimages]
 

6月17日付のワシントンポストも、匿名の米高官のコメントを基に「米国と同盟国は長期戦に備えている」と報じた。記事によれば「ジョー・バイデン政権は2月24日の開戦前から、戦争長期化の可能性を議論していた」という。

直接の当事者であるロシアとウクライナはいま、何を考えているのか。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は6月17日、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説し「米国は自分たちが例外で、その他は2級国民だと思っている」と米国を非難する一方、自らを「地球の主(the Lord on Earth)の使者」であるとして、侵攻を正当化した。戦闘意欲は、衰えていないようだ。

プーチン氏としては、少なくとも東部ドンバス地方と、2014年に奪ったクリミア半島の支配を確実にしなければ、戦争を中断できない。そうでなければ、何のために侵攻したか、分からなくなってしまう。自分の権力が危うくなる可能性すらある。

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