【マンガ】「深すぎる闇」を抱えたイジメられっ子がとった「異常すぎる復讐手段」に震えが止まらない
絶望から始まる新感覚の復讐サスペンスとして大きな注目を集める『十字架のろくにん』。緊迫感に満ちたストーリーと、凄惨な復讐シーンで話題の本作は、「別冊少年マガジン」連載は振るわなかったが、漫画アプリ「マガポケ」への移籍でトップクラスの人気を獲得し、奇跡の復活劇を遂げたことでも大きな反響を呼んだ。
今回はその注目作の生みの親である中武士竜(なかたけ しりゅう)先生にインタビューを敢行した。
作品の誕生秘話やキャラクター作りが語られた前編<「実験」と称する壮絶なイジメで他人を死に追いやった「異常な少年たち」の“悲惨すぎる末路”【マンガ】>に続き、後編となる本稿では話題の拷問シーンの創作秘話、そして「マガポケ」移籍を経て人気作品になるまでの裏側に迫る。
次々と登場する拷問シーン
――俊の拷問シーンはどんなところから着想を得ているんでしょう。
中武 拷問関連の本を読んだりして、なるべく痛そうで嫌~な気持ちになるものを選ぶことを意識しています。自分でもヤバいと思ったものを描いて、そのネームを担当編集さんに見せたときに「うわぁ……」といわれたら勝ち! みたいな(笑)。
――登場する拷問は、過去に実在したものが多いんですか?
中武 全部がそうではないです。最初の千光寺のエピソードで、野菜の皮をむくピーラーを利用した拷問が出てきますが、あれなんかは完全にオリジナルですね。「絶望コンペ」でも、このシーンが評価されて通ったと担当編集さんが教えてくれました。

――いじめっ子の凶悪さに比例して、拷問の過激さも増しているような?
中武 先に描いたものより痛そうな拷問を選んでいるつもりです。でも、なかなか難しいんですよね。3人めの久我のエピソードでのシャコを使った拷問は担当編集さんから聞いた話で、僕が「うわぁ……」と感じたものをヒントにしています。