主にインスタグラムで「結局怖いのは人間だよね」というテーマで漫画を描き、58万人(2022年6月現在)のフォロワーがいる、ちなきちさん。今までは主にご自身の実体験を中心に漫画を作成していたそうですが、多くの方から「私もこんな怖い体験をしました!」「ぜひエピソードを漫画化してほしい!」という意見があり、現在はエピソードを公募し、漫画化したものを投稿しています。

その中でも反響を呼んでいるのが、子どもを連れて出て行った妻と、原因に全く心当たりがない夫の夫婦のすれ違いの実話を元にした作品『僕と帰ってこない妻』。インスタグラムに投稿するたびに多くのコメントが寄せられています。

育休取得より仕事が優先

ごくごく普通の夫婦に起きたすれ違いを描いたエッセイ漫画『僕と帰ってこない妻』。主人公の和樹は「家族サービス」をしっかりするという自称イクメン夫。

誰もが羨む円満な夫婦関係だったはずなのに、ある日突然「書置き」を残して妻・雪穂と子供が出ていってしまいます。思えば雪穂と和樹の関係性に変化があったのは、雪穂の妊娠が判明したときからでした。雪穂のつわりが始まったことで二人の生活が一変します。特に雪穂は「切迫流産」と診断されたことで退職せざるを得なくなり、それをきっかけに和樹は嫌いだった上司にも媚びへつらうことで会社での評判を上げていきます。

一方で、子育てに対しては意欲的になれない和樹。結局、検診に参加もせず、両親学級も参加しないまま、立ち会い出産も「しない」と決め、里帰り出産する雪穂を一人で送り出します。妊娠当初は長期で取得すると言っていた育休に関しても、男性の育児参加を歓迎しない職場の雰囲気になかなか言い出せないまま。

『僕と帰ってこない妻』#39(前編)より。漫画/ちなきち
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ある日上司に呼び出された和樹は、奮闘してきた実績が認められリーダーにも抜擢されます。そして遠回しに育休取得を拒否されたのでした。家族のためになるからと「仕事」を優先することにし、育休取得を諦めた和樹は、それを雪穂にも伝えますが…。

それでは続きをご覧ください。

漫画/ちなきち