2022.06.23
# 相続税

58歳娘が青ざめた…母から「9000万円の自宅」を相続した後に届いた「突然の支払い請求」

世古口 俊介 プロフィール

遺言書でもめないためのポイント

それでは今回のエピソードを元にどうすれば遺言書でもめないか考察しよう。

[PHOTO]iStock
 

(1) 遺言内容の生前の共有と理解

もっともポピュラーな対策は遺言書の内容を生前に家族に伝え、納得してもらうことである。納得しない家族がいる場合は説得するか、もしくは遺言の内容を納得のいく形に軌道修正する。

今回の姉妹のケースも母親が生前に妹に遺言の内容を説明し納得してもらっていれば、心変わりしない限りはもめていないわけである。日本では家族間でお金の話はしづらい傾向にあるが、自分の死後に家族が険悪になるよりはいいはずだ。

(2)遺言書の付帯事項

付帯事項とは家族へのメッセージや遺言の想いなど遺言書の成立とは直接、関係ない文章のことである。遺言書の成立と関係ないので書かない人の方が圧倒的に多いが、遺言がきっかけでの争いを回避するためには有効となることがある。

今回の姉妹のケースも母親が自宅を長女に譲る明確な理由や想いを付帯事項で綴っていれば、妹がそこまで憤慨して泥沼の争いになることはなかったかもしれない。

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