2022.06.22
# ドル

28歳派遣社員の独身男性が青ざめた…実家住みで貯めた「950万円」で株を買ったら「とんでもないこと」に

平谷 啓一 プロフィール

出会ってしまった、「ヤバい株」

年が明けて2021年1月。高岡さんは「とんでもない株」を見つけてしまいました。

それが、「ゲームストップ」という企業の株式です。この会社は、ゲームソフトを販売する小売の企業。はっきり言って、業績は芳しくありませんでした。

では、なぜ高岡さんはこの銘柄に注目したのでしょうか?

それは、この時、この株が「常軌を逸した暴騰」をしていたためです。

2020年12月31日の時点で、同企業の株価は18.84ドル。それが、1月15日には35.50ドル。1月22日には65.01ドル。その後もどんどん上昇を続けていきました。

高岡さんがこの株の存在に気づいたのは、約120ドルに達していた時。この時、まだ株価はさらなる上昇を続けている最中でした。

なぜ、この株はこれほど暴騰していたのでしょうか?

それは、この株が(のちに)「ミーム株」と呼ばれる、ネット上で話題となった株だったためです。アメリカにはRedditという巨大掲示板があるのですが、この掲示板を中心に、ネットユーザーたちが示し合わせて「ゲームストップの株をみんなで買って、株価を吊り上げよう」という運動を起こしていました。

 

もちろん、この行為が「株価操縦」という違法行為に当たるのではないかという声もありましたが、ネットユーザーたちはそんな意見はお構いなしにゲームストップ株をひたすら購入して値段を吊り上げていきました。このとき、アメリカの参加者たちは主に「ロビンフッド」という投資アプリを利用していたために、彼らは「ロビンフッダー」と呼ばれていました。

その「ロビンフッダー」たちの波に乗って、高岡さんもゲームストップ株を10万円ほど購入。勢いは止まらず、なんと数日で株価が2倍近くになります。

これに慌てた高岡さん。儲けたはずが、「このビッグチャンスを失ってはまずい」とかえって不安を募らせました。

ここまで簡単に倍になったのだから、このあともまた倍になるはず――そう考えた高岡さんは、なんと資金の全額・約1200万円をゲームストップ株に投じてしまいます。

その後、ゲームストップの株価は483ドルまで上がりました。

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