「軽井沢の別荘」を買って家族が「バラバラ」になった、元商社マンの悲しい末路

子どもや孫とは疎遠に…
小島 拓 プロフィール

妻の闘病を支えていたこともあり、先々の医療面でも不安がある。妻の三回忌の法要が済んだ頃、寺田さんは別荘を売って都内にマンションを購入して移り住もうと決意した。

予想外…こんなに売れないなんて

「価値のある別荘だから、どうとでもなると思っていたんです。きちんと手入れしていたから見た目もきれい。内装もこだわっているし、リフォームしたから水回りもピカピカです。今となっては甘かったとしか言いようがありませんが」

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子どもに譲ってもいいし、売りに出したとしてもすぐに買い手がつくだろうと思っていた寺田さん。しかし地元の不動産屋の回答は渋いものだった。

「不便な場所なので買い手もつきにくいだろうと言われてしまいました。本当は少しでも早く売却したほうがいいが、売れる保証もない、と。予想していなかったので驚きましたね。そこで、元々子どもに相続させるつもりだったので、少し予定を早めて譲渡したいと子どもたちに相談したんです」

ところが娘も息子も難色を示した。

「これから教育費がますますかかってくるから別荘の維持費なんて払えない。それに仕事と子育てで忙しく、別荘があっても使う時間がない」

「譲り受けるにしてもいずれ相続するにしても、税負担が重すぎる。お父さんの方で処分してくれ」

子どもたちは2人とも30代。共働きの子育て家庭には、別荘なんてお荷物だ――そう言われているように寺田さんは感じた。

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