2021年10月に50歳となった千秋さんが、人生100年としたら半分の折り返し地点で、「50歳でも、子どもがいても、ずっと夢を追いかける!」と決意表明にも似た新連載。第1回の前編「千秋50歳「ポケビで売れて、ピンで売れなかった20年後、歌をリリースするまで」」では、「歌いたい!」という子どもの頃からの気持ちを正直に口にしたら、YouTubeで歌う場ができて、約20年ぶりに新曲『Green Flash』をリリースすることができるまでをお伝えした。
50歳アナログ世代ながら、YouTubeを開設するというチャレンジ。やってみたら、歌手・千秋のかつてのファンが戻ってきてくれて、ポケビ時代を共に歩いたパッパラー河合さんとまた一緒にお仕事ができるようになった千秋さん。
第1回の後編は、「もう50歳」と考えるか、「まだ50歳」と考えるかで人生100年のこれからの道はまったく変わったものになるかも……と感じさせる、千秋さんの「気づき」のお話をお伝えする。
20年間でなくなっていた自信
YouTubeを開設して歌ってみたら、何万、何十万回と視聴されるようになった。最初にあげた「千秋がポケビのPOWERを20年ぶりにフルで歌ってみた」は、今、289万回視聴されている。私が歌うことに需要なんてない、と思っていたから、本当に驚きの数字!
もうこれだけでびっくりしてたのに、パッパラー河合さんは、
「やるからには継続すること、新しい作品を作って届けることが大事だよ」
と言ってくれた。
でも私は、「歌いたい」「歌いたい」と20年言い続けてきてできなかったから自信がない。パッパラーさんに何回言われても、
「新しい歌を出すなんてことできるの?」
「今さら新曲を出して聴いてもらえなくて、尻つぼみになったら恥ずかしい」
「50歳にもなって、いつまで子どもの頃の夢を追いかけてるのと思われるだろうな……」
と思っていた。