奥さんは10時~15時の短時間パートタイマーだったので、自宅で家事をこなすことが多く、自宅滞在時間が家族のなかで一番長かったのですが、そのために「外からの視線」を気にする機会が多くなり、精神的に参ってしまっているようでした。また、年頃の女の子がいることもあり、女性にとって優しくない家という印象を持ってしまったようです。
実際のところは、外から室内をジロジロ見る方は少なかったのかもしれませんが、過剰に反応してしまっていた部分もあったのかもしれません。
しかし「見られている気がする」と意識すればするほど、さらに視線が気になってしまうという悪循環のなか、結局(レースではない)カーテンを閉めて家族は生活することに。せっかくの日当たり良好な新居なのに、昼間でもカーテンと照明といった生活が続いてしまったようです。
本当ならくつろげるはずのせっかく自宅に、家族はストレスを抱えるようになってしまいました。結局、堀さん一家は物件売却の決断をすることになりましたが、資金的な都合もあり、2年間は我慢しようということで、よくやく買い替えができることになったというわけです。
何が問題だったのか
ここで今回の問題と要因、そして今後の防止策としての対処方法を整理してみましょう。
エラーが起きてしまった要因。これはいくつかあります。
(1)堀さんがバルコニーに面する道路の通行量が平日と休日では異なることが想定できなかった。とくに通行量の少ない日曜日に見学したことで、平日の通行人の多さに気付くことができなかった点。