「岸田首相の電話にも出ない」
18歳の女性を飲酒させた挙げ句、ホテルに連れ込んで「パパ活」に及んだと報じられた吉川赳衆院議員(比例)。自民党を離党に追い込まれたものの、雲隠れ状態だ。
「パパ活」が明らかになった直後は、説明責任を果たす意向を示していたが、通常国会の閉会を迎えた6月15日も本会議を欠席した。

吉川氏が所属する岸田派の議員はこう語る。
「電話にもまったく応答がない。岸田首相が電話しても応答しないので、どうしようもない。このままなら参議院選挙にも響く。岸田首相も大変、怒っている。しがみつかず、早く議員辞職すべきだ」
岸田派内では、「かばいようがない」「犯罪と言われても仕方ない」と厳しい声があがるが、それは吉川氏の地元・静岡5区でも同様だ。
「18歳の女の子と『パパ活』だなんて、国会やっている最中にこの人は何をやっているのか。静岡の恥だ」と厳しい声ばかりである。
ところが地元を取材すると、関係者が口を揃えるのが「吉川氏も問題だが、あの父親ならね……」といった父親に関する非難である。吉川氏の父親とは何者か。
吉川氏の父親は、元静岡県議の吉川雄二氏だ。県議を7期務め、県議会議長の経験もあり、地元・富士宮市などで医療法人、社会福祉法人などの代表を務める「名士」だ。