「この調査って、すごいですね」

調査をしていると、幼いころから「かわいい」と言われ、その威力を知っている人は、魅力を生かし、自然にパパ活に足を踏み入れることもあります。彼女たちに、タブー感や罪悪感は少ない。

幸樹さんは、単に同級生のマドンナから騙されていたのです。
「東京で成功して、カモってもいいと思ったんでしょうね。まあ、そこまで悪意はなくとも、“ちょっとお金が欲しいな”くらいの気持ちだったんでしょう。今思い出しましたが、桜子ちゃんは、勉強があまり得意ではなかった。だから、苦手な教科の先生と付き合って単位をもらったという噂もありました」

思い出は美化される傾向があります。桜子さんは在学中も、先生やサッカー部のキャプテンなどスクールヒエラルキーの上のほうにいる人と付き合っていたとか。
「この調査って、すごいですね。生身の人間の姿があるというか……地方の生活の現実を実際に見てしまうと、いろいろ悲しいものがありますね。やはり僕は女性に憧れを持っていたい。発泡酒とか安っぽい冷凍食品を特売で買い込む桜子ちゃんの姿は見たくなかった」と再び涙が。

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「でも、調べてもらってよかったです。もし、この報告書がなかったら、いつまでも彼女の幻影を追っていました。これからどうするかは決められませんが、なるべく別れる方向で、行動を決めていきたいと思います。あ~でも、この子達、パパが大好きなんだな。僕も子供の父になりたいな……」

そう語る幸樹さんは、2週間後に桜子さんと別れたと報告がありました。別れたときに、桜子さんに報告書を見せたそうです。動転した桜子さんは、夫になにもかも打ち明けてしまう。そして夫は「妻が申し訳ないことをしました」と100万円ほどを返却してきたそう。夫は桜子さんと離婚するつもりはなく、穏便に毎日の生活を続けていくと語っていたそうです。

パパ活の問背景には、配偶者控除のこともあれば、男女の賃金格差の問題もある。「自立」できる環境は大切だ Photo by iStock