「この男性も高校の同級生です」

それを報告書にまとめて、幸樹さんに提出。報告書を目の前にして、「僕、これを最後まで見られますかね」と指先が震えています。「何も言わないでくださいね」と私に言い、3~4分、迷った後にページをめくります。

「なんとなくそうかな……とは思っていましたが、やはりそうでしたか」と泣いていました。ひとしきり泣くと、興味深そうに隅々まで写真を見ています。
そして、「この男は、地元の国立大学に進学した同級生です」とポツリ。「あ~やっぱり結婚していたんだ」とため息をついていました。

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幸樹さんは「最悪のケースはわかっていたんです。でも見ないようにしていました。たぶん、桜子ちゃんは、分不相応の家を買ってしまった。その返済が大変だから、僕に対してパパ活のようなことをしたんだと思う。僕の地方は男尊女卑なところがあるし、こいつ(夫)は銀行勤めだから、配偶者控除内で働かなくてはいけない。ウチの会社にもそういう女性がパートに来ているからよくわかる」と言ったのです。

配偶者控除内で働くと、労働時間もキャリアアップの機会も限られてしまう。今、地方都市は経済的にピンチを迎えている。おそらく銀行勤めの夫の給料が減り、家を維持するために幸樹さんに目をつけたのでしょう。