どう考えても「仲のいい家族」の姿が

翌日の土曜日は朝から慌ただしく、夫はたくさんのバッグを、ワゴン車に積み込んでいます。そして桜子さんもたくさんのペットボトルを車に運んでいます。「準備できたよ」と声をかけると、子供たちが車に入って行きました。

行き先は、県営の大きなグラウンド。夫の銀行の運動会のようです。家族は思い思いにタープをはり、お酒や食べ物がふるまわれていてとても楽しそう。大人たちが綱引き、大玉転がしなどに真剣に取り組んでいます。「東・西・南・北」の5つのチームに別れているようで、桜子さんは夫が出走するリレーでは「パパ頑張れ~」と声援を送っていました。

県営グラウンドでほのぼのとした野球大会が…Photo by iStock
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お昼になると、桜子さんのお手製の弁当を皆で食べ、午後は子供のリレー。夫も望遠カメラを構え、我が子の力走を撮影していました。その様子は「普通に仲がいい、家族」。依頼者・幸樹さんと男女の関係になる時に「離婚した」と言っていたそうですが、それは全く違うことがわかったのです。

15時に運動会がお開きになると、4人でスーパー銭湯へ。休憩所の片隅を陣取って、桜子さんと夫はスマホをいじっています。子供たちはゲーム機で遊んだり、友達と館内をはしゃいだりしていました。確実に桜子さんは離婚していない。周辺の聞き込み調査でも、離婚をしていないことがわかりました。