「行けなくても学校に所属していることは変わらない」

ジュンさんと同じ小学校に通っていたレイコさんの娘は、2年生の担任が苦手だった。ある日、時間までに作文の提出ができなかった子をひとりだけ書かせたまま、ほかの子どもだけでお楽しみ会をさせたとママ友から聞いた。娘はそれが「嫌だった」と言い、日曜日の夜になると激しく泣くようになった。そこから学校に行けなくなった。

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「それまでは、少し無理やりな感じで学校に行かせていたのですが、そのことがあって休んでいいよとようやく言えました。頑張らなくていいよ、と」

3年になったとき、他にも不登校の子どもがいないかと探し同じ学年で5人とつながった。なかには、子どもの不登校を「学校に申し訳ない」と言う親もいた。その人は「先生にわざわざ声をかけてもらって負担になる。申し訳なくて……」とうつむいた。

「それは違うよ。私たちには(気をかけてもらう)権利はあるよと伝えました。不登校は、子どもが悪いわけじゃない。先生も悪いわけじゃない。そして、親が悪いわけでもない。ただ、子どもが今の学校と合わないだけなんです」

そう話すレイコさんは、ひたすら学校へ遠慮する母親に「行けなくなっても、学校に所属していることは変わらないよ」と話した。自分とは違う意見を聞けて、その人も心が軽くなったようだったという。