「そうですね、学校は軍隊みたいなものですから」

ジュンさんも制作メンバーのひとりだ。中学1年生の息子は小学3年生のとき、足が痛くて歩けなくなって学校に行けなくなった。面談で「学校という枠組みの中で生活するのが辛いようです」と話したら、ベテラン教諭の担任から「そうですね。学校は軍隊みたいなものですから。黒いカラスも担任が白だと言えば白ですから」 と言われた。

「私は軍隊では困ると思いましたが、先生の価値観は変えられません。そこからずっと学校に行けなくなりました」

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年度初めに「学校には行きません」と伝えたにかかわらず、年度終わりに給食費を全額請求された。あとで、給食ストップの書類を出さなければ支払いは止められないことがわかった。年度初めに渡される膨大な書類のなかのプリントに小さな字でそのことが書かれていた。担任からは「あえて止めますか? とは言えなかった」と言われた。担任が以前、他の親に手続きのことを伝えたら「じゃあ学校に来るなっていうことですか?」と抗議された経験があったからだという。食べなかった給食費数万円を振り込んだ。 

小学4年生からフリースクールに通わせている。学校側は気にかけてくれて「私たちに何かできることは?」と聞かれたので、ジュンさんは「先生方に、うちの子にあいさつをしてほしいです」と伝えたら、すぐにしてくれるようになった。 

加えて、学校側が不登校の子どもを隠すこともつらかった。同じ学年に仲間を見つけたくて「この学年はほかにいないのですか?」と校長に尋ねたら「いません」と言われた。あとで4人見つかった。

「(不登校である)私たちの子どもって、隠したい存在なのかな? って思っちゃいますよね。それでみんなますます孤独になる。苦しんでる親がどれだけいるか、わかってほしいと思って道しるべを作りました

苦しんでいる親を救いたい、そんな思いで道しるべを作った 写真提供/島沢優子