プーチン退陣説の根底に流れる「8月のあの記憶」

エリートに背かれはじめた独裁者
週刊現代 プロフィール

冷戦崩壊後、海外に出ているロシア人の数は増加しており、それは政治家、官僚、経済人、文化人などさまざまな分野に及びます。彼らが、国外から新しい国作りに賛同すれば、クーデターが成功する可能性も高まります。

ただし、こうした動きは水面下で極秘裏に計画されるので、私たちがそれを知るのは成功、もしくは失敗した時です。

ちなみに私は英国がクーデターの秘密工作を準備していると見ています

 

「国防相は軍事の素人だ」

余語氏が名を挙げたイワショフ氏は、5月4日にロシア国内のウェブサイトでこんな激しいプーチン批判を表明した。

たとえキエフを奪取したとしても、われわれは世界で孤立している。国連で誰がロシアに賛成票を投じてくれるというのか。大統領は謝罪し、処罰すべき者を罷免し、政府のトップには『特別軍事作戦』に反対する者を据えるべきだ。

ウクライナ軍は'14年以降、プロの軍人に率いられてきた。ロシアではこの20年間プロの国防相は一人もいない。ショイグ国防相は軍事には素人だ。しかも参謀総長には一流とはほど遠い軍人が就いている。

いまのロシアに必要なのはプーチンの腰巾着ではない。プロフェッショナルなのだ

ここまではっきりと発言しても、イワショフ氏の言葉には「フェイク」容疑が一切かけられていないという。

プーチンは表舞台から消えるのか。MI6元長官の謎かけの答えは、まもなく明らかになる。

「週刊現代」2022年6月25日号より

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