20代の頃に海外ひとり旅を始め、これまでに世界94カ国を自由気ままに巡ってきた旅作家の歩りえこさん。自分らしい生き方をつねに体現してきた歩さんですが、40代に突入し、以前と比べてうまくいかないことや今までの人生を振り返る機会が増えたと言います。今回は、離婚してシングルマザーとなり、2人のお子さんを育てながら日々感じる育児の難しさや楽しさについて綴っていただきました。

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疲労感や慌ただしさは少しは違うのかな

私は5年前に離婚してシングルマザーとなり、現在7歳の女の子と5歳の男の子を育てながら仕事をしている。元々はバックパッカーで世界94カ国を周った後に移住した台湾で会社員と結婚し、2年7カ月後に離婚。現在は日本に根を下ろし、2人の子供たちの目を通して新しい世界を再発見している最中だ。

離婚して以来、片親であることの寂しさを少しでも感じさせないため、「育児をするというよりは子供と一緒に何でも楽しむ」をモットーにした子育てを意識している。

平日は小学校と保育園があるのでその間は集中して働き、土曜日は朝から弟くんを空手道場に送り、その後お姉ちゃんをバレエ教室に送り、その後は2人を公文に連れて行くといった日々。習い事が終われば、大量に出された公文の宿題をファミレスで一緒にやり、日曜日は水族館や動物園、鉄道博物館などに行って子供と楽しむ。毎度、疲労感が半端ではない。もしパパがいたら役割を分担できるだろうから、この疲労感や慌ただしさも少しは違うのかな、とつい思ってしまう。

子供が産まれてから今までフルスロットル状態で育児と仕事の両立に邁進してきたが、40歳になってから急に身体にガタが出始めた。そして現実的にシングルマザーゆえの不安も多い。私ひとりの稼ぎでは教育費、生活費が足りるかな?というお金の心配をし始めたら途端に胃がキリキリ痛くなる。家計簿を毎日つけているが、お金のシミュレーションをすればするほど白髪がどんどん増えそうだ。

お金の不安だけでなく、あれもイヤこれもイヤと駄々をこねまくる子供に怒ることも多々。だけど、「ママ〜ママ〜!」と、自分のことをこんなにも必要としてくれる存在はこれまでもこれからも現れないと思うし、両手を勢いよく広げたら飛び込んできてくれる子供たちの姿を見ると尊くて幸せな時間だなと常々思う。

台湾で育児していた頃、0歳の娘とお出かけ。台湾は地域の人と協力して子育てするという環境だと感じた。写真提供/歩りえこ