2022.06.19
# 中国

「終身皇帝」を狙う習近平が、中国で「芸能人のファンクラブ」を潰しているワケ

「学習塾」まで規制された事情
2022年11月、共産党の幹部人事を決定する5年に一度の「中国共産党大会」が開催される。さらなる権勢拡大を狙う習近平国家主席は、“節目”とも言えるこの最重要イベントを今秋に控えて、いま何を考えているのだろうか…? 池上彰氏の新刊『知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点』から、一部編集のうえで紹介しよう。
 

中国共産党大会が迫る

中国の習近平にとっては、ロシアとウクライナの問題より、自らの3選を確実にするほうが先かもしれません。

2021年は、中国にとって「中国共産党創立100年」という大きな節目の年でした。そして2022年の中国で最も注目されるイベントが、この秋に開催が予定される5年に1度の中国共産党大会です。

2021年、中国共産党は建党100周年を迎えた[Photo by gettyimages]

最大の焦点は、習近平自身の人事です。

中国の最高権力者は中国共産党のトップである「総書記」で、中国では、共産党の総書記が国家主席を兼務することが慣例となっています。

中国は国家主席の任期を「2期10年」と憲法に明記していました。しかし、習近平政権は2018年に憲法を改正し、この国家主席の任期を撤廃しました。

一方、総書記には任期制度はないのですが、「党大会時に68歳以上は引退」との慣例が定着していました。しかし習近平には適用せず、党大会で3期目の続投を決めることが確実視されています。つまり、国家主席の任期を撤廃することで毛沢東時代のような「終身制」に道を開くことになるのです。

かつて建国の父・毛沢東が務めた「党主席」のポスト(1982年以降、廃止されていた)を復活させるとの見方もあります。

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