スイッチオン、ちょっと待った!梅雨のエアコンはあなたの命取り

エアコン掃除は素人にできない

エアコンの風はカビだらけ

半袖シャツでもじんわりと汗ばむような気温、室内にいても、むっとする空気。いよいよ梅雨か。

エアコンの「冷房」ボタンを押し、ぶぉ~っと吹き出した風に顔を向ける。久しぶりに動かしたせいか、最初はホコリっぽかったけれど、あぁ一息ついたぞ。そんなあなたは、今、とんでもない危険を冒している。

「エアコンを久しぶりにオンにした瞬間に出てくる風を直接浴びることは、ものすごい量のカビを直接吸い込んでいるのと同じことです。絶対にやってはいけません」こう強く諫めるのは、病院清掃に長くかかわり『病気にならない掃除術』などの著作がある松本忠男氏だ。

エアコンは室内の空気を吸引し、それを冷媒(特殊なガス)で冷やして再び室内に冷風として送り込む仕組みだ。つまり室内にあるホコリなどを、エアコンはごっそりと吸い込んでいるのである。松本氏が説明する。

「空気を冷やすことによって水分が液化し、エアコン内部には結露が生じます。そして吸引したホコリに結露の水分が染みて、そこにカビが大量に発生するのです。一日中使い続けている時より、しばらくエアコンを切っていて、再び作動させたときが危ない。停止中に滞留していたカビや菌が一気に室内に流れ込んでくるからです。その風に顔を晒すなど、おそろしいことです」

終日運転を続けている盛夏の時期より、むしろつけたりつけなかったりの梅雨入りの時期こそ、エアコンの危険性は高まるというわけだ。

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「おそうじ専科」代表の池谷正勝氏は、自身の体験をこう明かす。

「お客様のご家族の中には『最近のエアコンには”自動掃除機能”がついているからプロの掃除は不要だ』と言い張る方も多い。ですが実は大半のエアコンは、”フィルター自動掃除機能”でしかないんです。

エアコンの最前面にあるフィルターは確かにある程度ホコリをキャッチしてくれますが、結露するのはフィルターではなく、その奥の熱交換器の部分です。熱交換器に入っている冷媒は取り扱いを誤ると人体に有害な場合もあり、素人が扱える代物ではありません。つまりプロの手を借りなければカビを取ることはできないんです」

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