6月4~10日は「歯と口の健康週間」。そこで、歯と口の健康に欠かせないオーラルケア用品について、歯ブラシ・オーラルケアの専門店「Megadent(メガデント) 銀座店」の酒向淳店長に話を伺いました。そこから、コロナ禍以降の日本の歯磨きおさぼり事情も明らかに……。歯ブラシ選びのポイントや、おすすめのデンタルケアグッズとともに詳しくお伝えします。

コロナ禍の裏で、日本の歯みがき事情が悪化

コロナ禍以前は、口内ケアに対する一番のニーズは「ホワイトニング」。多くの人が白くて美しい歯を手に入れるため、通常のケアに加えてホワイトニングケアも行っていたそう。それがコロナ禍以降、一番の悩みは「黄ばみ」に変わってきたのだとか。悩みが後退している印象ですが、これは一体どういうことなのでしょうか。

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「某歯みがき商品のCMでも“おさぼりステイン”という言葉が用いられているように、ここ数年、日本人の口内ケアに対する意識は『もっと綺麗に』から『さぼり』にシフトしていきました。その大きな理由はコロナ禍。リモートワークが増えて会社に行かなくなったため、歯を磨く気が起きなかったり、逆に『いつでも磨ける』という思いからズルズルと磨かないまま過ごすようになってしまったり。また、マスクで歯が見えないこと、口臭に気付かれにくくなったことも大きなおさぼり要因でしょう。そのため、口内ケアグッズの売れ行きも減少傾向にあるといえます」

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欧米に比べて、日本人の歯の健康状態は大きく後れをとっていることも知られていますが、おさぼりを続けていたら、将来は大変なことになってしまうのでは…?

「日本人の歯トラブルで多いのは、圧倒的に虫歯と歯周病です。歯周病といえば本来、高齢になって免疫が落ちてきたときに発症しやすくなるもの。ですが日本は歯磨きをさぼり気味の人が多いので、30代でも歯周病になる人が非常に多いんです。そこで数年前から、虫歯や歯周病の重症化予防治療を広く定着させることを目的とした『かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所』が制定され、歯科のかかりつけ医を持つことを国は勧めています。将来は、虫歯や歯周病になるのは歯磨きをさぼった自己責任ということで、歯科の医療費負担が大きく上がる可能性も否定できません」

昨今は、虫歯や歯周病は口内だけのトラブルにとどまらず、全身の疾患にもつながることが明らかになってきています。若くして歯周病にならないように、そして体の健康をも守るため、本来はどのようなケアをおこなうのが理想なのでしょう?

「日本人の多くは歯ブラシ1本のみで全ての口内ケアを済ませようとします。でも歯の先進国では、何種類もの歯ブラシやケアアイテムを組み合わせるのが当たり前。私も12種類ほどのアイテムを持っており、毎日それらを組み合わせて歯磨きしていますよ。歯ブラシはもちろんですが、実はそれ以外のケアアイテムのほうが重要だったりするのです」

そこで酒向さんに、歯の悩み別に使うべきケアアイテムとおすすめ商品を教えていただきました。