「私は彼の母親じゃない」46歳妻が「女性にだらしない夫」を放置し続けるワケ
相手も「大人」なのだから株式会社HALがおこなった「浮気に関するアンケート調査」によれば、配偶者の浮気を疑ったことがあると答えた人は全体の28%。浮気を疑ったあとの行動で、じつは最も多かったのは「なにもしない」の46%だった。
前編記事〈「携帯を見たら、地獄が待っていた」夫の浮気を疑う43歳妻が見た「甘いやりとり」〉のトモカさんのように浮気を徹底的に追及する人もいる。
似たような状況に陥ったとき「勝手にすれば」と突き放す妻もいる。彼女が夫の浮気を「放置」している理由とは。
放置することに決めた妻
「私を裏切ったのは夫。夫がこれからどう更生しようと、私への裏切りが消えるわけではない。だからもう好きにすればと言ったんです」
そう言うのはアユミさん(46歳、仮名=以下同)だ。3歳年上の夫との間に高校生のひとり娘がいる。その娘も父親の浮気のことは知っているというから興味深い。
「そもそも夫のスマホで浮気を疑ったのは娘なんです。夫は前から娘が自分のスマホをいじっても何も言わなかった。だから娘が見つけてしまったんですよ」

娘が大騒ぎしたので、アユミさんはむしろ冷静になれたという。娘には「パパにだって女友だちくらいいるでしょ」と笑って言ったが、夫には「脇の甘いことはするな」と一喝した。
「夫は慌てるばかり。何もしてないと言いながら、じわじわ汗をかいていました。そんな覚悟の決まっていない浮気なんかしてもおもしろくないでしょ。情けないことはするな、やるなら本気の恋をしなさいよと怒鳴りつけました。夫はそれ以来、びくびくして(笑)」
それがコロナ禍前のこと。コロナ禍になっても夫妻ともに仕事のペースは変わらず、基本的に出勤していた。それでも一時期は、自宅待機の日々もあり、つい夫との関係を考えてしまったそうだ。