モンスター級にやんちゃな三つ子男子をほぼワンオペで育てるという壮絶な経験から編み出した子育てメソッドを伝えるべく、現在、親子カウンセラーとして活躍する島谷留美さん。
カウンセリングでは、子どもの中学受験を迎えるにあたって親子のぶつかり合いが増え、コミュニケーションが難しくなった、という相談が少なくない、と言います。島谷さん自身は三つ子の中学受験をどうやって乗り越えたのでしょうか。著書『子どもに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」〜モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた』(講談社)から一部をご紹介します。

島谷さんのこれまでの記事:
(1)モンスター三つ子男子の母が見つけた「子を伸ばす」ほめ言葉「ダメにする」ほめ言葉
(2)ゲームばかりしている子どもにかける言葉の正解は? 三つ子の母が語る魔法の叱り方
(3)「ちゃんと」を手放し人生変わった!三つ子の母が知った「ま、いっか」育児の力

(4)子育てに不可欠なのは親の笑顔!モンスター三つ子の母が磨いた時短家事力

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勉強をしない三つ子の中学受験

我が家の三つ子は小学生の頃、「ドラフト1位を勝ち取り、プロ野球選手になる!」と口を揃えて言い、中学生になっても、プロ野球選手になる夢を語り合っていました。甲子園に何度も出ているような強豪校には、部員が100人を超えるところも珍しくなく、プロ野球球団の一軍と二軍のようにいくつかのクラスに分けられています。その一軍相当のクラスに入っても、3年間で一度もレギュラーになれないこともありますし、レギュラーになっても甲子園に出場できる保証はありません。もっと言うなら、プロになれるのは、15万人を数える高校球児のほんの一握りに過ぎません。

けれど私は三つ子に「ムリだと思うよ」と言ったことは一度もありません。「それより勉強して」「○○大学を目指したら」「もっと現実的な将来を考えたら」と言ったこともありません。破天荒な三つ子を四苦八苦して育てたなかで、たどり着いたのが「ま、いっか」「子どもは転ばせてナンボ」の精神だったからです。

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3人とも小学4年生から塾には通っていましたが、野球と遊びに夢中で、勉強に身が入っていないのは、一目瞭然でした。何しろ入塾最初の漢字テストで、3人揃って0点を取ったくらいです。それなのに、塾の同級生たちが私立の難関中学を狙っていましたから、彼らも私立を受けたがりました。

私も野球が好きだったので、小学校時代までは勉強よりも野球を優先させていました。その成果か、地元の少年野球の集大成である新宿区の選抜チーム「オール新宿」に、3人とも選出。本人たちも大喜びでした。
チームでは受験組は小学5年生で野球をやめる子が多くいましたが、3人は6年生の冬まで野球を続けていましたから、受験勉強もほとんどしていません。夫には「塾のテストに行った」とウソをついて(口裏を合わせた私も“共犯者”です)、試合にこっそり出たこともありました。そんな状況で決めた中学受験。話し合って決めた我が家のルールは次のようなものでした。