2013年、ViVi専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、大学生だった20歳でモデルデビューを果たした立花恵理さん。当時を振り返りながら「(モデルとしてはデビューが遅かったこともあり)デビューしてからというもの、自分が“若い”と思ったことは一度もないですね」と言う。20代ながら、芸能界という特殊な世界で常に感じてきた“年齢”の見えないプレッシャー。それでも、デビュー当時から夢だった韓国での活動に踏み出した葛藤や経緯、ジェンダーギャップのリアルや年齢との向き合い方を前編・後編にわたり赤裸々に話してくれた。

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化粧品会社の広告がターニングポイントに

ViVi専属モデルとしてデビューし、大手芸能事務所アミューズに所属が決まった頃から、韓国での活動には漠然と夢を持っていた。ただそれは憧れに近く、現実的に考えるようになったのは、2018年誕生のコスメブランド『hince』のヴィジュアルを務めてからだった。

「事務所に入った頃から、韓国のエンタメに興味があることは、マネージャーさんにも話していました。ただその頃は、まさか自分が韓国で仕事をするなんてことは全く考えてもいなかったんです。同じ事務所の八木アリサや三吉彩花が、韓国の雑誌『CeCi』で仕事をしていたのを見て、私も何か韓国でお仕事してみたいなあと憧れるものの、なかなかその機会もなかったんです。

日韓合同制作の映画のオーディションのお話をいただくこともあったのですが、スケジュールがどうしても合わず参加できなかったり……ご縁がなかったんですよね。そんな時に、『hinceというコスメブランドを立ち上げるので、ぜひモデルになってもらえないですか?』とクリエイティブディレクターの方から連絡が来たんです。私自身は韓国にとても興味があったけど、韓国では自分の需要はないと思っていたので、とても嬉しいお話でした。

(c)hince “Touch to your scene” @hince_officia

当時、韓国のコスメって、カバー力がすごくて補正するようなものが多かったのですが、そのブランドは大人の女性も使えて、その人の雰囲気をそのまま活かすということをコンセプトにしていて。アジア人だけど、どこの国の人? というイメージでモデルを探されていたみたいで、私を見つけてくれました。

そのお仕事は、日本でも韓国でも『あの写真、良かったよ』と言ってもらえることが本当に多くて。私が韓国での芸能活動を現実的に考えるきっかけになりましたし、一緒に制作したクリエイターの方たちもそこからどんどん飛躍されて、ブランドもどんどん大きくなって。みんなで共に成長していくのを感じた特別な出会いでしたし、私にとっても大きなターニングポイントとなるお仕事でした」