20代の頃から、これまでに世界94カ国を巡る自由気ままなひとり旅をするなど、自分らしい生き方をつねに体現してきた旅作家の歩りえこさん。ですが、昨年40歳という年齢を迎え、以前と比べてうまくいかないことや今までの人生を振り返る機会が増えたと言います。そんな焦りやモヤモヤを感じながらも、いつまでも自分らしく生きるためにはどうしたらいいのかを模索中。

前回の記事では、2児のシングルマザーである歩さんが、お子さんの言葉をきっかけに婚活を始め、パートナー探しの難しさを感じた話を綴っていただきました。今回は、歩さんがグラビアアイドルとしてデビューした20代の頃に自分の中に根付いたルッキズムについてお伝えします。それは最近まで続き、ようやく解放されたそうですが、そのきっかけは何だったのでしょうか。

前回の記事【「パパがほしい」40歳、2児のシングルマザーがアプリ婚活して感じたこと】はこちら>>

テレビ出演後に見た容姿に対するコメント

先日、「(候補予定者で)5人出るのが全員女性。顔で選んでくれれば1番を取るのは決まっている」と、参院選に出馬予定の候補者について容姿に触れる発言をした日本維新の会の石井章議員に対して批判が殺到した。その後、発言を撤回し陳謝したが、ルッキズム(外見至上主義)という言葉は、昨今日本でもよく耳にするようになった。

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「見た目で人を判断してはいけない」と親や小学校の先生からよく言われていたが、子供の頃は泥んこになって遊び、容姿を気にすることはなかった。でも生理が始まってからは体型が変化していき、17歳くらいから「グラビア体型だね」と街でスカウトされるようになり、20代の頃グラビアアイドルとしてデビューした。

泥んこになって遊んでいた子供時代。写真提供/歩りえこ

初めてテレビ番組の生放送に出演した際、他の出演者の顔がテレビで見るよりはるかに小さく、スリムなことに愕然とした。そして、生放送を終えた後、マネージャーと一緒にその日の放送内容についてのネット掲示板を見て、あまりのショックに胸がぎゅっと締めつけられた。「芋っぽい」「ブス」これだけならまだしも「トラックで3回轢かれたような顔だな」と、ほとんどが容姿についての辛辣な中傷だった。

そこから自分の顔や体型を気にするようになり、見た目に異常にこだわる日々が始まった。

顔のたるみを改善するために10万円以上する美顔器を毎晩あててみたり、体重計は朝晩必ず測りグラフ化して増減を調整。夜にお腹が空いてしまったら、あたりめをしゃぶり、イカ臭くなりながら就寝。発汗作用のあるバスソルトを浴槽に入れて半身浴を数時間。サプリメントも一時期は10種類以上飲んでいた。

20代の頃はグラビア撮影やメディア出演などの仕事がありがたくもちょこちょこと続いたので、エステに通ってみたり、メイクレッスンに参加したり、小顔矯正、美容鍼、髪質改善に通ったり、とにかく見た目をよくしようと必死だった。

デビュー当初は美容やメイクに関する知識もほとんどなく、化粧水と乳液をつけるくらいしかしていなかった。写真提供/歩りえこ