2022.05.23
# ライフ

50年も「へそくり」を貯め続けた75歳妻が、夫の死後にハマった「意外な落とし穴」

名義預金をご存知ですか

へそくりに相続税!?

「これは私のお金よ!」

病気で夫を亡くした75歳の杉浦さん(仮名)は、不機嫌な表情を隠しません。

「亡くなった夫名義の財産が相続税の対象なのは分かるけど、どうして妻である私名義の財産まで相続税の対象になるの!? どう考えても納得いかないわ!」

一体どういうことなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

杉浦さんは、結婚してから専業主婦として家事と育児をこなし、一所懸命に家庭を守ってきました。2人の子供も無事に社会人になり、それぞれが幸せな家庭を築いていることが杉浦さんの何よりの自慢です。

そんな杉浦さんの密かな楽しみは、“へそくり”を貯めることでした。夫が定年した後に、2人で海外旅行に行くことを楽しみに、50年もの間、毎月コツコツお金を貯めていたのです。

会社員だった夫の給料を毎月預かり、そこから月々の生活費を支払って、その残りをへそくりとして長年に渡って自分の預金口座に貯金をしていました。

残念ながら夫は先立ってしまいましたが、高給取りだった上に、結婚してからの年数が長かったこともあり、へそくりはそれなりの金額となっていました。自分名義の預金口座の残高は、なんと3000万円にも上ります。

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そして冒頭の発言に戻ります。実は、この「自分名義の3000万円」の預金残高が、夫の相続税の対象になると聞かされたのです。杉浦さんは納得がいきません。

「たしかに、給料を稼いできたのは夫だけど、私は専業主婦としてずっとこの家を守ってきたんだから、残ったお金は夫婦の共有財産でしょ? それに、私が家計をやりくりした結果貯まったお金なんだから、このへそくりは私のものであって、夫の相続財産になるのはおかしいわよ!」

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