世の中の多様な話題を扱うニュース番組のキャスターには、並外れた知性や能力が要求される。選ばれし才媛たちがしのぎを削るなか、最も力を発揮しているのは誰なのか。様々な角度から分析する。
瞬発力とウィット
ときには笑顔で、ときには真剣な眼差しでお茶の間にニュースを届ける女性キャスターたち。
局の看板を背負う花形だけに、彼女たちには様々な資質が求められる。
「いくら美貌を誇っても、うわべだけで原稿を読んでいては、視聴者は必ず気づいて離れてしまう。知性や技術、とっさの事態に落ち着いて対応できるかなどキャスターに要求される能力は枚挙に暇がありません」(元日本テレビエグゼクティブプロデューサーの吉川圭三氏)

では、並み居る女性キャスターのなかで、もっとも高い実力を誇っているのは誰なのか。週刊現代ではレギュラー番組を持っているキャスターたちの実力を「信頼性」「知性」「落ち着き」「技術」「愛嬌」という5つの観点から分析。匿名を含む20人の識者に評価を依頼し、表のように総合ランキング化した。
まずは「知性」の点で多くの識者が名前をあげたのが『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)のメインキャスターを務める大江麻理子(全体5位)だ。
「同局の一丁目一番地を担うにふさわしく、しっかりと勉強していることが伝わってくる。でも、知識をひけらかすところは微塵もなく、本物の頭の良さを感じさせます。番組冒頭の一言も気が利いており、よく考え抜いている」(フリーアナウンサーの梶原しげる氏)
もう一人、知性派として評価が高かったのが、『Nスタ』(TBS系)のMCを担当するホラン千秋(6位)だ。
青山学院大学在学中に全民放キー局の採用試験を受けるも、不合格。タレント、フリーキャスターとしてバラエティから子供番組まで様々な番組で腕を磨いてきた。