2022.05.25

M9の「巨大連動地震」が日本を襲うとき、「関東、東海、近畿、九州」は地獄絵図と化す

いま、関西地方を中心に地震が頻発している。4月11日に開かれた気象庁・地震調査委員会の会見によると、3月に日本列島や周辺域で起きたM(マグニチュード)4以上の地震は195回。これは平常時の1ヵ月平均の倍以上となる。

専門家は、この状況に関して南海トラフの大規模地震が起こる前触れだと指摘。その理由は前編記事『南海トラフ「巨大地震」は必ずやってくる…いま、関西の地下で起きている「危ない異変」』で示した。

さらにその地震が引き金となり、西日本はおろか、関東、そして日本列島が「巨大連動災害」に見舞われるという、最悪のシナリオが、もうすでに始まっていると警笛を鳴らす。

168年間の沈黙

最悪なのは、近い将来に発生する南海トラフ地震が、その海溝内にあるすべての震源域を巻き込む「4連動地震」になる可能性があることだ。

京都大学名誉教授で火山や地震が専門の地球科学者・鎌田浩毅氏が指摘する。

「そもそも南海トラフ内には、東海、東南海、南海、日向灘という4つの大きな震源域があります。

この中で、東海の震源域は1854年の安政東海地震以来、沈黙を続けている。168年間もの長きにわたり、ひずみが蓄積され続けているのです。東海地震の発生周期はおおむね100〜150年。すでに、その期間を過ぎています。

南海トラフ地震が起きると、東海の震源域に溜め込まれてきたエネルギーが一気に放出されることになる。これに呼応するように東南海、南海、日向灘を合わせた4つの震源域すべてが連動する可能性が極めて高いのです」

【図】巨大連動災害最悪のシナリオ
 

気象庁の発表によると、この南海トラフ地震が発生した際の想定規模は、M9・0〜9・1。これは東日本大震災(M9・0)と同等、もしくはそれ以上だ。

予想される死者・行方不明者は東海から九州にかけての範囲で32万3000人、負傷者は62万3000人。避難者となると950万人に達し、停電は2710万軒に及ぶとされている。

さらに政府の中央防災会議が開いた作業部会によると、災害被害総額は計220兆円。これは東日本大震災の10倍の金額にあたる。

SPONSORED