値上げのニュースを見ない日がないくらい、何もかもが急ピッチで値上がりしている。給料も年金支給額も上がらないなかで、何か手を打たないと、家計はどんどん苦しくなっていく。
そんな現状にわずかな手間をかけるだけで、お得になる方法を前編記事『申請すれば「お金がもらえる」凄テク…「ふるさと納税」「給付金」「アプリ」でお得生活』に引き続き紹介する。
歩くだけでポイント取得
60歳で定年退職を迎え、同じ企業で継続雇用になっている人は高年齢雇用継続基本給付金を活用したい。60歳以降の賃金が定年前の75%未満に減額された場合、最大で定年後の賃金の15%が支給される。
たとえば、定年前に月収35万円で働いていた人が、継続雇用で月収20万円になった場合、月3万円の給付金を受け取れる。
自宅に眠っている貴金属や、飲まない洋酒があれば、それもいいおカネになる。メルカリやヤフオクなどインターネットで売却するのが手間ならリサイクルショップに持っていけばいい。

「世界経済の混乱から、金の価格が上昇しており、貴金属を売るなら今でしょう。金のネックレスがあるなら、刻印を見て18金などの品位を確認し、重量を計ってください。それを元にネットで買い取り金額を調べられます」(ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏)
「自宅に眠っている洋酒もいい値段で売れることがあります。高級ウイスキーは最近、アジアなど海外で人気があり、買い取り業者が積極的に買ってくれるのです。
たとえば、酒類の買い取り専門店ジョイラボは買い取りの参考価格を公表していて、ヘネシーのナポレオンなら6000円です。こうした業者を選べば、店頭で買い叩かれる心配もありません」(消費生活アドバイザーの丸山晴美氏)
散歩が趣味で、スマホを使っているならウォーキングアプリをダウンロードしよう。
「『トリマ』というアプリは、1000歩ごとに15マイルが貯まり、100マイル=1円相当でギフト券やポイントと交換できます。歩くだけでなく、車や電車などでの移動やアンケート回答、ゲームなどでもマイルは貯まるので、月500円程度はもらえるでしょう。
同様のアプリは『楽天シニア』など複数あるので、インストールすればそれぞれでポイントが貯まります」(丸山氏)