2022.05.23

円安直撃のいま「輸入に頼りっきり」の日本が、V字回復できる「唯一の方法」

岐路に立つ日本経済

円安で輸出産業が儲かれば、賃金が上がって、日本全体が潤う—そんな「円安神話」が揺らぎ始めている。

とにかく異例の数字だらけで、日本経済が大きな転換点に来ていることは間違いない。問題は、この円安が「良い円安」なのか、「悪い円安」なのか、ということだ。その問いに専門家による、否定論と肯定論の両方の意見を前編記事『日本が貧しくなったいま「円安」で大論争…嘘つきは「日銀」か「経団連」のどちらなのか』にまとめた。

家計に直撃するインフレが今後も続く可能性の高い日本で、これからますます激しい値上げ地獄が襲来することは間違いない。そういった状況下で日本はどんな政策を取っていけば良いのか。引き続き専門家が明かす。

金融引き締めは可能か?

「資源高が深刻になるのはこれからです。石油や天然ガスはある程度、国内のストックがあるので、資源高が電気代やガス代を押し上げて高騰させるには4ヵ月ほどかかる。今夏は冷房控えが広がって、熱中症で運ばれる人が続出する可能性もある。

庶民の食卓にもインフレは押し寄せます。かけそばだって、原材料の大半は輸入品です。立ち食いそばですら気軽に食べられなくなる日が近づいているのです」(前出の田代氏)

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せまりくる値上げの波に対処するには、どういう政策をとればいいのか。経済学者の野口悠紀雄氏は、やはり円安を食い止めるしかないと語る。

「値上げの理由の一つである資源高は、日本がコントロールできる問題ではない。しかし、もう一つの理由である円安に関してはある程度、コントロール可能です。

円安が3月以降に急激に進んだのは、アメリカが金利を引き上げ、各国がそれに追随したにもかかわらず、日本が引き上げなかったからです。いまの状況が望ましくないのであれば、金融緩和政策から脱却して円安の進行を食い止めるしかない」

一方、円安肯定派の意見は真逆だ。

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