食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。お笑い界のグルメ通、ぼる塾の田辺智加さんが、老舗温泉旅館の湯豆腐をレコメンド。溶けるようにとろける食感が特徴の一品です。

ぼる塾・田辺さんのおすすめグルメ一覧▶︎

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日本三大美肌の湯で知られる地で
約100年続く旅館の名物料理

「福岡のテレビ番組でロケに伺ったとき食べさせていただいて、あまりの美味しさに悶絶しました」。

田辺さんがロケで訪れたのは、佐賀県・嬉野温泉。日本三大美肌の湯と知られるこの地で、江戸時代から続く名物として親しまれているのが湯豆腐です。さまざまな宿やお店でいただけるなかで、田辺さんを悶絶させたのが、約100年の歴史を誇る老舗旅館「大正屋」の「とろける湯豆腐」

あまりの人気ぶりに、宿とは別に湯豆腐・生湯葉製造販売所「湯どうふ本舗」としてオープンしたほどです。

煮込むと豆腐がふんわりとして、つけダレのごま醤油が染み渡ります。食べ終わった後のごま醤油が入った器にうどんを入れても、ご飯を入れて雑炊にしても美味。温泉水、濃厚豆乳、自家製のゴマダレ、豆腐、そのすべてが美味しいです!」

とろける湯どうふ 3丁入り 2700円(税込、送料別)

豆腐の原料となる大豆は、嬉野市産「ふくゆたか」を使用。色が白く、適度な甘味があることから豆腐作りに最適。にがりに敏感に反応するため、大豆本来の旨味を引き出すには熟練の技が必要なのだそう。

その技が冴える豆腐は、煮込むほどに表面や角が溶け出してなめらかな食感に。白くまろやかなスープと共に口に運べば、とろりと溶けていきます。

実はこの“溶ける”こそ、大正屋がこだわった最大のポイント。徹底的に調査を繰り返し試行錯誤の末、1年がかりで商品化に成功しました。それが1985年のこと。

成功の立役者となったのは、嬉野の温泉水(調理水)。アルカリ成分が豆腐のタンパクを分解し、豆乳に戻ることで“溶ける”ようにとろける食感を実現しました。鍋に豆腐とその温泉水を入れてぐつぐつと煮込み、程よく溶けてきたら、濃厚豆乳を加えて風味をアップ。火を止める直前に入れます。

さて、このとろける味わいをより美味しく楽しめるのが、ゴマをふんだんに使った秘伝の自家製ごま醤油。カツオ節、おろし生姜、七味唐辛子の薬味を添えていただきます。濃い目の味なので、スープと一緒に食べるのがオススメです。